全身麻酔で手術を受ける人の心得

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全身麻酔で手術を受けることになってしまった方へ、少しでも安心して手術を迎え、術後の過ごし方などを書いてみます。

私は医療関係者ではなく患者としての経験を書くだけですので、実際には担当主治医のアドバイスに従われます様にお願いいたします。

通常下半身などのけがの場合の手術は下半身麻酔という背中に麻酔薬を打って、下半身だけの感覚を麻痺させますが、上半身の手術で大掛かりな場合は全身麻酔を行います。

下半身麻酔は私自身経験がありますが、かなり恐怖を伴い手術後何年かしても下半身麻酔の時の記憶が悪夢として出て来たります。(笑)それに比べると全身麻酔はトラウマになりません。(笑)

医者からの説明でも、全身麻酔はリスクがある。と言われますが、下半身麻酔に比べるとずいぶん楽というか、マスクをして「はい、数字を数えて」と言われると意識を失い、気がつくとベッドの上で手術が終わっている。

というイメージのままで大変楽です。

どうせ手術をしなければならないのですから、全身麻酔という不思議な現象を楽しむぐらいの気持ちで手術に望まれると良いと思います。

手術前前日から直前まで

手術の時間によってですが、前日の晩御飯は抜く場合と抜かない場合があると思います。

食事の時間と水の摂取は時間差があると思います。

先に絶食になってから、そのあと絶水になると思います。

手術後は絶食、になりますが、問題はトイレの大の方です。

手術後は短くて翌日〜数日トイレの大は行けなくなります。

昔はベッドの上でオマルだったり、最近はオムツだったりする様ですが

病院なんて人間の尊厳なんて無いようなもんですが、それでも自分の中での黒歴史を作りたくありませんので、最後にトイレの大に行くチャンスがあれば、その前後からはなるべく食事をしないようにして、大を催す可能性を下げるようにします。

トイレに行けるギリギリの時間まで大を出してしまう様に頑張ってください。ウオッシュレットのマッサージ機能を使うと結構いいかもしれません。

かなりお腹が減りますが、がんばって絶食に耐えてください。

お腹が空いたら、許されている時間ギリギリまで水を飲んで我慢する事をお勧めします。

手術後は生理食塩水のようなポカリスエットの様なものを点滴されていると思いますので、喉の渇きはそれほどおきませんが、それでも喉は渇きます。

小の方は、導尿と言って、手術中に膀胱まで細い管を通されますので、小さい方の心配は不要です。

手術後数日間各種点滴が行われると思いますが、その点滴用にルートを確保されます。少し太い針でちょっと痛いですが、しばらくするとなんともなくなります。動かしてもいい様になっており、点滴のたびに針を刺されることがないのでとても楽で良いです。あまり長い期間入れっぱなしにはできない様ですが点滴が全て終わるまでそのままにしておいてもらいたいくらいです。(笑)

手術直前

全身麻酔は全身の体の動きが停滞しますので、血流も遅くなり血栓ができやすくなるので、タイツの様なものをはかされます。女性用のスリムなんとかと言うタイツと同じ様なものです。これを履くと手術が直前になった感じがして緊張するかもしれませんが、まあ、全身麻酔だと一瞬で終わる感覚なので音楽でも聞いてリラックスしてください。

手術室に向かうためにストレッチャーに乗ると思いますが、よく映画やドラマで天井が見えてるシーンと同じです。滅多にない機会ですのでこの経験をドラマの主人公になった気分で楽しんでください。

さあ、手術室に入りました、ちょっと寒い手術室もあるかもしれませんが、執刀医が汗をかかない様にするための措置かと思います。

患者にとっては一瞬ですが、執刀医の先生や助手の方々は数時間にわたって頑張っていただくことになります、感謝のお気持ちとして、「ありがとうございます、よろしくお願いします」とご挨拶しましょう。

さて、マスクをする前に、点滴ルートに予備麻酔を注入されます。。体がジワッとして不思議な感じになります。通常はこの後マスクをして数字を数える様ですが、私はこの予備注射で意識を失ってしまった様です。(笑)マスクをしたのかどうかもわからないほどでした。

手術後

下半身麻酔の場合は、目が覚めた後も足の感覚がなく少し恐怖を覚えますが、全身麻酔の場合は、目が覚めた瞬間からどこも痺れがない状態で目が覚めました。これは個人差があるかもしれません。

まさに、あっという間で、どれくらい時間がたったのかもわかりません。とても楽な麻酔方法です。

手術直後は患者は喋ろうと思っても、なぜか小さな声しか出ません。うわ言の様に聞こえるかもしれませんが本人は意思の疎通を図ろうとしていますので付き添いの方は理解してあげてください。

しばらくは、絶水、絶食が続きますが、まず絶水から解禁されます。それまでは喉が渇いて仕方ないかもしれませんが、麻酔が解けて身体が水分を吸収できる様になるのに時間がかかる様なので我慢しましょう。飲み込まずに水を口に含む程度なら良いとも言われているのでナースに相談してみてください。

1日ほどすると、膀胱に入れられていた導尿のゴムが抜き取られます。病状や年齢によっても違いますが若く動ける人なら結構早く抜いてもらえると思います。この導尿パイプを抜くのは結構キツくて、一瞬で抜いてくれると思いますが思わず声が出るほどです。男性は20cmぐらい挿入されているのでびっくりすると思います。

是非抜いた後のパイプと記念撮影をなさってください。(笑)

しかし、どうやって管を入れたんだろう、とか、手術にビビって縮こまっているモノにゴム管を通したのかぁ。とか、あんなことやこんなことを手術後にも思い出したりします。(笑)

最後に

化膿止めの点滴は数日続くと思いますが、気長に休んでください。

全身麻酔の事前の緊張に比べると、手術が終わってみると拍子抜けするほどだと思います。全身麻酔は非常に楽な方法ですので貴重な体験をするという気分でおられると良いかもしれません。

手術をしないのが1番ですが、手術をすることになってしまったら、落ち着いて新たな体験を探求してみてください。

健康第一でお過ごしください。

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