30年前のAppleの世界

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30年前って、考えてみたら随分昔のことですよねぇ。

昔話をするようになったら、おしまいだ(笑)、という話も聞きますが、アップルのことなら知りたいという人も多いようです。

私が、アップルの製品を最初に手に入れたのはMacintosh Plusという製品で、フロッピーディスク起動で、オプションで外付けハードディスクを追加できました。

今では、Macと呼ばれていますが、当時はMacintoshという名前だったのです。

そのハードディスクの容量は確か20MB、内蔵メモリは4MB、モニタは白黒で9インチでした。(笑)

20MBのハードディスクは、今では考えらませんが、当時は広大な保存領域で、感動したものです。なんと言ってもフロッピーディスクの入れ替えをしなくても良くなるのは感激でした。(笑)

フロッピーディスクってご存知ですか?(笑)片面で800Kの容量で、まあ、カップソーサーぐらいの四角い板です。(笑)両面読み込みできるフロッピーだと1.4Mで、大きいサイズだなぁ、と思ったものです。

システム全体の値段は現代のリッターカーぐらいしましたね。(笑)

当時は、MACLIFEというおしゃれな雑誌が出版されていて季刊誌でした。アメリカのMacの雑誌広告に載っていたアメリカテキサス州のメモリの販売会社に1MBのメモリをファックスで注文したのでした。1MBのメモリの値段は今でも忘れない99ドル。

プリンターはドットインパクトで、一枚印刷するのに結構時間がかかっていましたが、プリンターヘッドを交換するとスキャナに変身するという画期的な製品でした。

エクセルは当時のバージョンは1.0(笑)フロッピーを入れ替えながら起動できるという代物でした。

漢字Talkという日本語環境が出たばかり。ワクワクしながら使っていました。

MacintoshのOSは、当時はシングルタスクのOSでアプリを切り替えながら使っていました。しばらくするとマルチタスク(というか擬似的に同時にアプリを立ち上げて切り替えができる)のOSができましたが、めちゃめちゃ感動しました。

Macintoshの素晴らしいところは、WYSIWIG(What You See What You Getの略)で「画面で見たままの結果が得られる」というものでした。当時はそんなパソコンはなく、画面に物差しを当ててサイズを決めて、印刷しても同じサイズで出力できる。という笑ってしまうようなパソコンだったのでした。

バグも相当多く、使っていると「爆弾」が出ます。(笑)現代でしたら「フリーズ」というのがわかりやすいと思いますが、当時のMacintoshの場合、画面が真っ黒になって、画面の真ん中に爆弾マークが出るのです。(笑)そうなると、リセットボタンを押して強制再起動です。もちろん作成中の書類は無くなりますので、こまめに「保存」する癖はこの時からつきました。(笑)

アップル自体の存在はユーザーにはほとんど見えず、キャノン販売が前面に立って販売していました。国内正規品はかなり高かったので、米国から並行輸入で手に入れる人も多かったですね。

アップルのロゴは、当時はレインボーカラーのロゴで、女の子に人気でした。(笑)

Macintoshのデザイン哲学は、認知科学を元にしたデザインで、人間というものは、勘違いしやすく間違いを起こす生き物で、間違えると操作できない他社のパソコンとは一線を画していました。その哲学は今でも私自身の人生哲学にも生かされていて、ミスが起きるのは人間のせいではなくシステムやプロセスの問題である、と学ばされました。

Macintoshは、確実に自分のその後の人生を変えました。そのような製品にまた出会いたいものです。

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