建築業界の人材不足について

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ニュースでも、建築業界の人材不足が話題になるようになりました。

人材不足を理由に外国人労働者も目にするようになり、加えて日本人の職人も高齢化してきています。

現場で働いているのは、老人ばかり。

冗談で

「工事現場もバリアフリーにしないと、いつか躓いてけが人が出るよ」

なんて、笑い話もありますが、あながち冗談ではなくなってきているのかもしれません。

高度成長期の時代には、建築業界も活気があり参入者も多く、田舎から出てきて一旗あげた人も多かったようですが、その参入者も今では高齢者の仲間入りです。

その昔は、建設業界で働くのは、勉強ができない若者で、大学に行かずに高校卒業で建築業界に就職する人も多かったようですが、いわゆる不良っぽい職人さんも多く、現場監督も荒っぽい口調で指示を出さないと「なめられる」と感じてた人も多かったようです。

その風潮は、今でも残っていて
建築業界の、現場監督や職長、職人さん達は、おしなべて口が悪い人が多いですね。
まかり間違うと、昔のヤクザさんのような口調の人も多いです。
現代のヤクザさんの方がよほど丁寧な話ぶりらしいですね。(笑)

建築業界にはパワハラという言葉は存在しないかのようです。(笑)

そして、現場では「安全」と言う言葉に全てが優先され、「安全」と言う名目で高圧的な口調で話をする人もいます。

マスコミなどのメディアも、事故があると、すぐに

「管理責任」

と言う名目で企業を批判しますので、建設会社は極めて厳格にルールを守らせようとします。
これは、マスコミの責任もあるのではないかと思います。

しかし、その安全のためのルールは、事故が発生した時に、建築会社が管理責任を逃れるための自己保身のために厳格にルールを守らせようとしているとしか思えません。

その厳格なルールは現場の職人さん達にしわ寄せが行き、職人さん達は使いにくい重たい道具を使わされ

「事故があっても自己責任で建築会社の責任ではない」

と言う書類にサインをさせられるところもあります。

監督やリーダーは、さも、「安全の為に」と言いつつも怒鳴り声をあげるような人が多いです。
まるで、太平洋戦争時代に、「上官の命令」と言いつつ残虐な行為を平気で行っていた日本人下士官と同じ行為ですね。

このような業界では、若い人は続かないのは理解できるような気がします。

いわゆる3Kの職場で、

汚い
寒い
暑い
体力を使う
ルールが厳しい
パワハラ
理不尽

と、労働環境が劣悪です。

このような状況になってしまったのは、複合的な要因があると思いますが、30年前は現場でも職人さん同士がコミュニケーションし笑い声も聞こえていたように思います。

不景気というのもあり、業界の構造として中抜きのピラミッド構造が儲からない状況に拍車をかけているようです。

外国人労働者が増えてきたと言っても、工程のかなり初期の荒っぽい現場の作業なので、中盤以降の細かい作業になると外国人労働者はほとんど見なくなります。

もうそろそろ、職人さん達が高齢化し、リタイヤする人も増えてきて本当に人材不足になるかもしれませんね。

個人事業で一人でやっている職人さんは、大きなゼネコンの現場では、2次3字の下請けでは入構できなくなって来ています。
これも、事故があった時の保険の問題でそのようなルールになっているところが増えて来ているようです。

人材不足になると需要と供給のバランスで、人件費が上がってくるのではないかと期待しますが、もう少し先のことなのではないかと思います。

建築というのは、巨大なプラモデルなようなものでDIYが好きな人には、現場が出来上がるプロセスに喜びを感じられる人もいるかもしれません。

頑張ったら頑張っただけの収入が得られるようになれば、人材不足も少しは改善するかもしれませんね。

建築業界で頑張ってる皆さん、本当の意味で怪我に気をつけて健康で働けるように自分の身は自分で守りましょうね。

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